ggrkz(ググれカズ)

ただ単にググったことや、趣味、仕事で得た知識を発信してみたくなったブログ

塾講師だった頃のエピソード②

以前書いたこちら↓の記事で書いたO川くんの話パート2です。

 

ggrkzb.hatenablog.com

 

◆O川くん(当時、中1)

またもや数学の授業のことです。

(O川くんはたしか3教科(英数国)しか受講していなかったはず。)

単元は「正負の数」。

負の数での計算を教える過程で、

『負の数は正の数と逆の意味になる』

という事を教えるんですよね。

例えば、前に2歩歩く事が+2歩だったら、後ろに2歩歩く事は-2歩、という感じです。 

私はよくすごろくを例にとって説明していました。

 

私「サイコロ振って、4が出た。+1、+2、+3、+4。あ、2マス戻るだって、-1、-2。」

 (実際に進む、戻るをジェスチャーを交えて実演しています。)

 

この場合、+が「進む」、-が「戻る」。こう逆の意味になるんだよねー、

みたいな感じで説明してあげると、生徒も何気なく日常で使っている概念では

ありますし、感覚で理解できるんですよね。

 

で、次にこのような練習問題をやってみよう、となるわけです。

 <練習問題>

 次の□を埋めて、左の文と同じ意味になるようにしなさい。

 Q1:右に+4マス進む  左に□進む   A1:-4

 Q2:+2時間前      -2時間□    A2:後

 Q3:-5℃下がる     +5℃□       A3:上がる

 Q4:-3を引く      +3を□     A4:???

 

特に4問目なんか、後の正負の数の引き算につながる考え方にもなりますので、

このテキストなかなかやるなーなんて思いながら解かせていました。

 

で、生徒が解き終わり、1問ずつ席順で生徒に当てて答えさせます。

Q1、Q2、Q3と順調です。

そしてQ4に来たところで、O川くんの番。

 私   「さて、O川くん。4問目の答えは?」

 O川くん「わかりません。」

 私   「そっか、じゃー一緒に考えてみよう。+と−は逆の意味になるって

      さっき教えたよね?それはわかった?」

 O川くん「(コクリ)」

 私   「OK。じゃーこの問題だけど、左の文で-3だったのが、右の文で

      +3になってるね。ということは・・・?」

 O川くん(難しい顔をしながら)「ん〜〜〜〜〜。」

 私   「もし、+3を”引く”って言っちゃうと、反対の意味になっちゃうよね?

      っていう事は、”引く”の反対の言葉を入れればいいんじゃないかな?」

 O川くん(難しい顔が、閃いた!とばかりに急にパッと明るい顔になり・・・!)

     「押す!!!!」

 

 

この子は大事にしようと思いました。

転職nendo×はてなブログ 特別お題キャンペーン #しごとの思い出

転職nendo×はてなブログ 特別お題キャンペーン #しごとの思い出
by 株式会社Jizai「転職nendo」